企業理念PHILOSOPHY
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1.コットンドリームの実現と
ドリームアシッドの可能性を追究するコットンドリームとは、「綿の実の神秘に迫り、その特性を明らかにして事業に活かすこと」です。
当社は綿実の搾油事業を生業として130年余りの歴史を重ねてきました。
その半ばで誕生したキシロースは、綿実の殻(芹、ハルブラン)からキシロースが得られる事に着目し、事業化が成功したのです。
また、わが社は創業の前半期に、綿実油の精製時に発生する副産物の脂肪酸を製造・販売していましたが、50年ほど前から二塩基酸に進化させ、新しい事業として今日まで続いています。
これらは将にコットンドリームの実現が形を為したものです。
「綿実には未だ私たちが知りえない秘密が隠されている」。
その秘密を解き明かし、一粒の綿の実から10年先20年先の新たな未来を創ることこそが「コットンドリーム」であり、その実現こそわが社が目指すべき使命なのです。
また、既存の製品についても同じことが言えます。
綿実油の未知なる可能性を追求し、新しい製品や商品を生み出すことも同じく「コットンドリーム」なのです。
二塩基酸は「Dibasic Acid」(DA)と呼ばれますが、これを「Dream Acid」と読み替え、「夢の酸」と表現しました。
二塩基酸はわが社が生み出したオンリーワンな製品ですが、その特性や性能は未知の部分が多く、綿の実と同じく未だ知りえない秘密が隠されているのです。
意外な用途で活躍する我が社の二塩基酸ですが、工業技術の進歩と共に今後も新たな分野や用途で活躍できると確信しています。
無限の可能性を秘めたドリームアシッドの更なる追究もまた、わが社が目指すべき使命なのです。 -
2.「信用」を築き「人の和」を広げ
「進歩」する事を行動の規範とする「信用」は日々の業務一つ一つの積み重ねやその実績で築かれ、他者からの評価に基づくものです。
誠意をもって他者と接し、嘘偽りのない言動と努力の成果が認められることで高い信用が得られるのです。
「人の和」は人と人との繋がりであり、共通の目的を持って活動する組織において、特に重要な要素となります。
個人の能力だけでは限界がありますが、仲間が集まれば大きな力を発揮し、大きな成果を得ることが出来ます。
各個人の能力を結集させ、それを活かすことが人の和です。チームだけでなく会社全体、顧客や社会にまで人の和を広げることが会社の発展に寄与するのです。
「進歩」は一人一人の進歩から始まり、それが組織の進歩に結び付くのが理想です。
自ら努力して人間性を高めることは簡単ではありませんが、弛まず努力することこそが進歩であると考えます。
誠意を持った言動によって「信用」を築き、組織が個人の能力を活かすことで「人の和」を広げ、弛まぬ努力で「進歩」すること。
岡村製油の社員が常に意識すべき行動規範です。 -
3.「人」「物」「事」を大切にする
「人」は私たち一人ひとりの事で、互いに尊重し合い、信頼して共に仕事に取り組む仲間です。
社外の人も同じです。いつでも相談に乗って頂けるような良好な関係を築くことが大切です。
「人」を疎かにすることは断じて許されません。
原材料から製品が出来上がるまでにいくつもの工程があり、多くの手間やコストが掛かります。
その中で「物」に接する機会は無数にあり、製品を製造する上では欠かせない「物」が仕事の中には多数あります。
綿実は、遠く海外から輸入する貴重な“原材料”です。一粒たりとも無駄にしない心掛けが重要です。
オンリーワンの“製品”を手掛ける当社には、オンリーワンな“機械や設備”があります。
日々のチェックと定期的なメンテナンスは丁寧に行う気持ちが必要です。
この様に「物」を大切にすることで自社製品への愛着が生じます。
手塩にかけて生産した製品が価値に見合った価格と評価を得ることはとても大切なことです。
ノウハウや経験、社風やサービスなど、触れることが出来ない形の無いモノである「事」は製品を生産する上で特に重要です。
継承されたノウハウを元に、仕事を続けると知識が増え、経験が蓄積されます。
これらは形にすることは出来ませんが、言葉で伝え、また書き残して次代に継承していかなければなりません。
当社の綿実搾油事業や二塩基酸の製造はオンリーワンのノウハウが数多く蓄積された結晶であり、会社にとって大切な宝物であるからです。 -
4.信頼される商品づくりを心掛け、
会社の存在価値を高める事業を継続する上で、安全を重視し安定な操業を続けること、そして安心な商品を製造してお客様に提供することは基本中の基本です。
顧客の要望が常に変化する中で、現状に満足せず、より質の高い「ものづくり」を目指す姿勢が、“信頼される商品づくり”なのです。
顧客との信頼関係を深める事、地域社会に貢献する事は会社の信用を大きくすることに繋がります。
信頼される商品づくりを心掛け、信用を築いて人の和を広げることで会社の存在価値は高まり、今後も事業が継続できると確信します。
行動指針CODE OF CONDUCT
岡村5Mを大切にする
岡村製油で大切にすべき5つのMと、
その価値基準や行動の指針を次に示します。
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Man(人)
社員一人一人の働きに感謝し、個人とチームの成長を支援する。
お客様と会社を取り巻くすべての人々に感謝し、信頼関係を築き、共に発展する。
コットンドリームの実現、ドリームアシッドの可能性追求に向けたアクションを支援する。 -
Manufacture(製品・商品)
自社製品に愛情と誇りを持ち、丹精込めて製造する。
最大限の価値を生み出す開発に努め、世の中に感謝される商品を造り続ける。
品質に妥協せず、顧客の期待にこたえ、その努力に見合う価格で販売する。 -
Machine(機械・設備)
オンリーワンのモノづくりを支えるオンリーワンな機械や設備に対し、これまでの歴史に感謝すると共に、長く使用できるよう大切に扱う。
未来に繋げる新しい機械・設備・システムを考え構築する。 -
Material(原材料)
製造工程の原点であり出発点である原材料を、余すところなくそのすべてを無駄にしない姿勢を持ち、大切に扱う。
命ある原料、限りある資源に感謝することを忘れない。 -
Method(人)
製品の特性と製造プロセスをよく理解し、確実な製品づくりを心掛ける。
新しいプロセス、製造方法、システムを積極的に考案し、構築する。
仕事の経験やノウハウを数値化又は言語化し、明確にする。
蓄積された伝統・知識・経験を大事に受け継ぎ、新たなノウハウを構築する。